シリアスゲームジャムへの協力とこれまでの成果紹介

シリアスゲームジャムへの協力とこれまでの成果紹介

 シリアスゲームジャムは,世の中の様々な課題をゲームのチカラを利用して解決することに興味のある皆さんが集まって,3日間でゲームのカタチにするイベントです.2014年に第1回目を行った後2024年まで10回実施し,SmartSNSの古市昌一(日本大学特任教授)は,2024年の第2回目以降,実行委員または委員長を担当してきました.運営はシリアスゲームの研究開発を行う研究者,教員,学生や社会人がボランティアで行い,後援または共催を日本デジタルゲーム学会ゲーム教育研究SIGが行い,学術と産業及び教育や研修を通して,ゲームのチカラによる成果を社会に還元することを目指した活動を行っています.

 例えば,2024年3月に実施した第9回シリアスゲームジャム(SGJ9)でのテーマは「防災に対する意識向上」,2024年8月に実施した第10回シリアスゲームジャム(SGJ10)は「ゲームで再定義する新しい防災訓練のカタチ」でした.今後も継続的に実施するべく,検討されています.

 2014年以来実施したシリアスゲームジャムでは,3日間でプロトタイプを制作してゲームの配信サイトitcht.io等で公開するところまでが成果でしたが,SGJ9では企業からの入社前研修等として参加された方が多く,その際にアールシーソリューション株式会社への入社前研修をされていた皆さんが中心となって学生と一緒に開発したゲームが,その後社内での改良を経て「PREP」として2025年8月に製品化されました.今後アールシーソリューション株式会社ではPREPを小学校等での防災教育で使ってもらうことを考えているとのことです.

アールシーソリューション株式会社が製品化した防災カードゲームPREP

 なお,第9回シリアスゲームジャムの成果は「さけべ」としてTANOTECH株式会社の製品「TANO」の一部としても利用されており,今後シリアスゲームジャムの成果は様々な形となって社会の課題解決に利用されることが期待されます.

 SmartSNSでは,今後もシリアスゲームジャムの実施にCEOの古市昌一(日本大学特任教授)が運営に協力する予定です.

TANOTECH株式会社の製品TANOに組み込まれた「さけべ」